久々の新国立劇場!
今日は東京二期会のオペラ『フィデリオ』(ベートーヴェン)を観に、新国立劇場に行ってきました!
コロナで続々と公演がキャンセルされてしまっていたので、この劇場に来るのは半年以上ぶりです。
演出は個人的にはあまり好きじゃなかったのですが、今は生でオペラが見られるだけでも大感激。贅沢は言わないことにしましょう。
オペラの演出って元の設定を無視してアレンジされたりすることがしばしばあって、私はそういうのだと、どうしても音楽とストーリーに集中できなくなってしまうのです。
オーソドックスな演出ばかりだと、何度も観てるオペラマニアには飽きられちゃう、という事情はわかるんですけどね。
とは言え、たまにそういうアレンジ版がすごく面白かったりすることもあるし、最終的には個人の趣味に合ってるかどうか、ということなのだと思いますが。
劇場運営が元に戻るにはまだまだ時間がかかりそうですが、早く劇場でシャンパーニュが飲めるようになるといいな。
素敵な演奏でした! Bravi!
オペラの序曲はクラシック入門にいいかもしれない
クラシック音楽って、なんとなく興味はあっても手を出しにくいものです。
何から聴いていいかわからないし、一曲が長いし、よくわからなくて眠くなりそうだし…。
私もそうだったのでよくわかるのですが、抽象的でなんだかよくわからない音楽を1時間も集中して聴いていられるものではありません。
逆に、具体的、つまり主旋律がはっきりしていて、短い曲なら結構最初から楽しんで聴けるのです。
そういう観点でいくと、オペラの序曲というのはもしかしてクラシック初心者に向いているのではないか、と最近思うようになりました。
オペラの序曲(overture)というのはその名の通り、オペラの開演に先立って演奏されるオープニングテーマのようなものです。オペラ本編で登場する音楽のダイジェスト版のような作りになっていることも多く、耳馴染みの良いメロディが繰り返し現れます。本編の前フリという位置づけなので曲の長さも5分から10分程度のものがほとんどです。
ただ、一つだけ難点がありまして、オペラの作曲家というのはオペラ専門になっていることが結構多くて、「同じ作曲家の別の曲も聴いてみたい!」と思ったとしてもオペラしか作ってない、ということが結構あるんです。もちろんそこからオペラに興味を持っていただけたら、それはそれで良いのですけどね。
オペラは「普通のオーケストラ」とはまたちょっと違う世界なのです。ちなみに私はオペラも大好きなのですが、それについてはまたいつか書くとしましょう。
有名なオペラの序曲としては、一例ですが、次のようなものがあります。これらの曲はオペラで演奏されるだけでなく、普通のコンサートでもプログラムに組み込まれることが多いです。ここで挙げているYouTubeの映像もそれですね。
カルメン(ビゼー)
誰もが知ってるメロディ。というより、メロディだけ有名過ぎていろいろなところで使われているので、元ネタがオペラだと知らなかった人もいるのではないでしょうか。
Bizet : Ouverture de "Carmen" sous la direction de Myung-Whun Chung (bis)
地獄のオルフェ(オッフェンバック)
後半のフレンチ・カンカンのメロディ(7:00あたりから)が有名です。カステラが食べたくなる人も多いかも。
Offenbach - Orpheus in the Underworld Overture
こうもり(シュトラウス)
「シュトラウス」という名前の人は何人かいて厄介なのですが、この人はヨハン・シュトラウス2世。お父さんの1世も同じような感じの曲(ウィンナ・ワルツ)をたくさん作っています。リヒャルト・シュトラウスは有名な全くの別人。
Strauß: Fledermaus-Ouvertüre ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ DaYe Lin
フィガロの結婚(モーツァルト)
有名なオペラ作曲家はオペラ専門の人が多いのですが、モーツァルトは天才すぎるのでオペラにも傑作を複数残しています。
Mozart - Le nozze di Figaro, Ouverture (Kurt Masur)
タンホイザー(ワーグナー)
個人的なおすすめ。少し長めで聞き応えがあり、分厚い本格的なオーケストラサウンドが楽しめます。
Wagner: Tannhäuser – Ouvertüre ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada
いかがでしたでしょうか? まだまだ紹介したい曲はたくさんあるのですが、キリがないので今日はこのへんで。
クラシックやオペラの曲に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!
クラシック音楽ってつまらない?
私はよくクラシック音楽を聴きます。
が、昔から好きだったわけではありません。
高校生の頃、友達にクラシック音楽を愛好している人がいて、田舎だったこともあり、私はその人のことを変わり者だと思っていました。クラシック音楽を好む人というのは「都会で洗練された暮らしをしているお金持ち」というよくある偏見を私も持っていたのです。
大学時代にジャズをやっていた頃も、アドリブで演奏するジャズに比べ、楽譜通りに演奏して次の展開も読めてしまうクラシック音楽はつまらないと思っていました。
でも、今考えるとそれはとても恥ずかしいことで、よく知らないものを知ろうともせずに「つまらない」と断定していただけだったのです。
大抵の場合、つまらないと思うのは、実は自分の感性が十分に育っていないからなのでしょう。
ピカソの絵を見ても正直全然理解不能なのですが、それは私の見る目がないだけ。
出典は覚えていませんが、「クラシック音楽は複雑なので、理解できない人にはつまらないと感じられる。人は自分が理解できる範囲の音楽を好む。」というような言説を目にしたこともあります。
また、一口に「クラシック音楽」と言っても、この言葉は膨大な領域をカバーします。
時代の流れとともにバロック、古典派、ロマン派などと言ったサブジャンルがありますし、ピアノソロから室内楽、オーケストラという編成のバリエーションもあります。歌曲と器楽曲(ヴォーカルものかインストか)という切り分けもできますね。
さらに、曲だけでもたくさんあるのに、オーケストラと指揮者、その組み合わせによっても実現される音楽は全く変わってきます。
私もまだクラシック音楽ファンとしては歴が浅いので、本当にごく一部しか知りません。でも、それはまだ開拓すべきフロンティアがたくさん残っているのだと思うと、逆に楽しくなります。
初心者に近いポジションを生かして、クラシック音楽にはちょっと興味があるけど怖い(?)という人向けにオススメの曲などを今後紹介していこうと思います。
N回目のブログスタート
今までも何度かブログを書こうとトライしたことはあったのですが、どれも三日坊主で長続きせず…。
役に立つことを書こうとか、毎週更新しようとか、だんだん義務的な感じになってしまったのがよくなかったのかなと思い、このブログはゆるい感じで好きなことだけ書こうと思っています。
なので、特にテーマとかは決めずに、いわゆる雑記ブログというやつで。
もし特定のテーマについて記事がたまってきたら後から整理しなおせばいいのだと気づきました。
しばらくは音楽を中心に私の趣味に関する記事を書いていこうと思います。
私は割といろいろなことに興味を持って広げていくタイプで、なにか一つを突き詰めるという性格ではありません。その時々で興味の対象が移り変わるので、飽きっぽいというか、浮気性なのかも。
誰かの役に立とうとかは全く思っていないのですが、「趣味が増えた!」とか「世界が広がった!」とか思ってもらえたらとても嬉しいです。